離島の地方創生

 

 

こんばんは!

 

 

6月5日の空想レポートです。

 

今日もむしむしとした1日です。

僕の住んでいるところでは雷が鳴っています。でも、ザーっと雨が降るわけでもなく、思いっきりの良くない天気です。

 

天気と連動して判断力の低下している脳みそですが、今日も地方創生についてまとめていきたいと思います。

 

地方創生シリーズも第7弾となりました!

今回は島根県海士町(あまちょう)の活動についてまとめていきたいと思います。

 

f:id:kuusoreport:20190605192301p:plain

 

海士町隠岐諸島の1つの離島で本土からは約60㎞離れています。本土への主な移動手段は船で、移動は1日がかりになるうえに、天気によっては移動できません。台風の時期は何日間も島から出られないなんてこともあるそうです。

 

移動に関してもそうですが、離島というとなにかと不便なイメージがありますよね。

実際、常駐の医師の確保が難しく出産は本土に行かないとできないし、緊急の場合にはヘリを使うそうです。

 

そこで海士町が行きついた考えは「ないものはない」というもでした。

諦めのように聞こえますが、「あるものをいかしていこう」という前向きな考えで活動しているようです。

 

まずはその活動の一部をご紹介します。

 

海士町の取り組み その①「島まるごとブランド化」

海士町産の岩牡蠣「春香」は流通コストが課題となっていたが、離島ならではの透明度の高い海で養殖できることから「安心・安全」を武器にしてのブランド化

・公共事業の減少に伴い建設会社の雇用維持が難しくなるが、これを転機に隠岐牛の肥育を開始

・最新の冷凍技術を駆使し牡蠣はシーズン以外でも供給できるようにし、都市部への直接販路も開拓

・役場に町長をトップとした全課長出席の経営会議を設置し、戦略・戦術の策定及び進捗状況の管理

・出荷目標や売上、利益等の数値を明確に設定し、常に事業の検証を実施

・島の生産物を「まるごと」ブランド化することで生産者の意識と所得の向上をはかる

 

海士町の取り組み その②「島まるごと学校」

・島前地域の隣接する西ノ島町知夫村(ちぶむら)で廃校寸前の島唯一の高校を魅力化

・「地域学」「地域生活学」の科目を創設、地域課題の解決に向けた取り組みを考えて地域住民と共に実践

・島全体を学校、地域住民を先生、地域課題を教材として全国から生徒を集める「島留学」を開始

・地元である島内生と島外生が共に学ぶことで、多様な価値観・文化との交わりの中で、多くの学びが生まれる

↓島留学について詳しくはこちらから(海士町ホームページ 「島留学」について)

http://www.town.ama.shimane.jp/news/attention/post-27.html

 

 

簡単に説明するとこんな感じです。

海士町ではこの活動を通して平成19年から27年の間に冷凍商品の売り上げが3倍以上になり、廃校寸前だった高校も生徒数が増えました。

海士町について詳しく知りたい方へ(海士町ホームページ)

http://www.town.ama.shimane.jp/index.html

 

 

公共事業は減ったけど「ないものはない」から新しい産業に移行し、廃校寸前で生徒数が少ないけど「ないもはない」から来てもらう。

非常に面白い試みですよね。

 

それでは、この海士町の取り組みについて空想インタビューを交えて考えていきたいと思います。

 

1人目(21歳 女性)

「島留学」ですか。面白いですね!進学校に行くことが目標になりがちですけど、それがすべてではないですもんね。地元の子が住んでいる地域について考えるのもそうですけど、地方の生活とか、いろんな社会があることを学ぶのも世界が広がっていいですよね。

 

2人目(36歳 男性)

東京でも地方のアンテナショップとかいっぱいありますし、地方ブランドってなんか魅力的に感じますよね。ちょっとした付加価値つけるだけでこんなに違うのかって驚きます。「オーガニック」とか書いてあるだけでついつい買っちゃったりしますもんね。

 

3人目(46歳 女性)

「ないものはない」、確かにそうですよね。新しいものがあればいいってわけでもないですし、なにより元からある「田舎だからこその良さ」みたいなのが失われてしまうのはちょっと悲しかったりするので、あるものを活かすっていうのが重要ですよね。

 

 

インタビューは以上です。

 

まず、「島まるごとブランド化」についてまとめたいと思います。

2人目の人が言っていましたが、「オーガニック」、「国産」などのキャッチフレーズに弱い人は多いのではないでしょうか。

特に飲食店などでは国産やオーガニックにこだわったところもありますし、海士町のように、そういう店に直接販路を開拓することはただスーパーに並べるよりは効果的な気がします。

また、島の物をまるごとブランド化することでそれぞれの商品の相乗効果も期待できます。例えば、ネットなどで調べた時に他の商品を目にする機会も増えますよね。

また、売り上げ目標などを明確にして島全体で考えていますから、異業種間での連携も取りやすく活気づくのではないでしょうか。

 

 

次に「島まるごと学校」についてです。

斬新だなと思いました。島に子供がいないから全国から呼ぼうという発想はすごいですよね。高校生でも「スポーツ留学」などで他県の学校に行く人は珍しくありませんが、地域活性化のために科目まで設置して取り組むのは思いきりましたよね。

もちろん海士町での地方創生が成功していることで注目が集まることもあるでしょうけど、1人目のインタビューにもあるように高校生など子供たちの価値観や世界の幅を広げるためにも良い取り組みですよね。

地方と都市部、それぞれ住んでいるだけでは気づかないようなことも発見できるでしょうし、新しい考え方が生まれるかもしれません。

これまでも様々な地方創生について取り上げてきて、それぞれの地域に課題があったわけですが、その課題について考えることをも人を呼ぶきっかけにするというのは新しいなぁと思いました。

僕も「島留学」したかったな(笑)

 

 

まだまだまとめきれていないのですが、これ以上掘り下げるとかなり長くなりそうなので今日はこの辺にしておいていつか海士町について詳しくまとめたいと思います!

 

次回のレポートのためにも皆さんのご意見ご感想、気になることなどあればお聞かせください!

 

 

~余談~

僕が地方創生について興味を持つきっかけとなった小説で、今日取り上げた海士町のような離島をモデルにした辻村深月さんの書いた「島はぼくらと」という小説があるのですが、今回のような取り組みに興味のある方はぜひ読んでみて下さい。

他の小説の登場人物も出てきたりするので辻村さんの作品自体もおすすめです!

 

 

↓空想レポートの地方創生シリーズ

kuusoureport.hatenablog.com

 

 

kuusoureport.hatenablog.com

 

 

kuusoureport.hatenablog.com

 

 

kuusoureport.hatenablog.com

 

 

kuusoureport.hatenablog.com

 

 

kuusoureport.hatenablog.com