「起業家タウン取手」について
こんばんは!
5月31日の空想インタビューです。
5月も終わりですね。令和が始まってからもう1か月も経つんですね。
大型連休から始まった令和ですが、皆さんはどんな1カ月でしたか?
僕もブログを始めてから1か月と少し経ちました。まだまだ拙い文章ですが、僕の空想にお付き合いいただけたらと思います。
さて今日も地方創生について考えていきます!
今回紹介する事例は「起業家タウン」です。
この起業家タウンの取り組みは茨城県取手市を中心に行われています。
まずはその概要をご紹介します。
起業家タウンとは
・市内に活気を取り戻し、若年人口の流出を防ぐための取り組み
・レンタルオフィスを有する施設の設置、セミナーや創業スクールを開催
・市内の金融機関や企業と連携し、起業家向けの商品やサービスを低価格、無償で提供
・市内の既存企業で起業応援団を結成
・地元企業の紹介と起業応援団への参加を促すフリーペーパーを発行
このように起業家タウンを目指す取手市は「ワタシの町の起業支援Match(マッチ)」という愛称でプロジェクトを進めています。
「Match(マッチ)」には「起業希望者のこころに火をつける」、「人と人の出会いの場」、「町」の意味がこめられているそうです。
ではその具体的な活動内容についてご紹介します。
ワタシの町の起業支援Match(マッチ)の取り組み
①Match-hako(マッチ・バコ)
・プロジェクトの中核施設で起業支援型のレンタルオフィス
・月会費0円、1時間300円~利用可能で必要なプラン、オプションを選択して柔軟な利用が可能
②Match-46(マッチ・ヨム)
・市内で活躍する社長を紹介して生活とビジネスをつなぐ
③Match-card(マチ・カド)
・起業家を認定し取手起業登録カード・Match-cardを発行する日本初の仕組み
・カードがあることでMatch-hakoの利用割引、交流会、セミナーの参加のなどサービスの提供や割引が受けられる
④Match-adviser(マッチアドバイザー)
・起業に関することについて、中小企業診断士、社会保険労務士、行政書士、弁護士などに無料で相談でき、助言を受けることができる
⑤Match-supporter(マッチ・サポーター)
・市内で活躍する事業者に起業応援団に加入してもらい、サービスや割引を提供
・目印にのぼりやステッカーを設置し市民の方にも周知、理解を促し、市全体で応援する
⑥その他
・ビジネスプランコンテストや創業スクール、社長塾なども開催
以上が主な活動内容です。
ビジネスプランコンテストでは市民部門、学生部門があり、80以上の応募があるそうです。また、この起業タウンの活動は隣接する龍ヶ崎市も加わり、連携して進められています。
↓ビジネスプランコンテストについて
紹介が少し長くなってしまいましたが、この起業家タウンについて空想インタビューを交えて考えていきたいと思います。
まずは空想インタビューから
1人目(47歳 男性 教師)
ネット環境なども発達していて起業に興味のある若者も多いと思うのでレンタルオフィスが使えたり、いろんな人と交流できるのは良いですよね。取手からだと東京まで1時間かからないで行けますし、立地的にもいいんじゃないですかね。東京にこだわることもないですし。
2人目(36歳 女性 会社員)
起業するのってそんなに簡単なことではないので起業する人が増えるとは思いませんが、起業タウンとして機能することでマッチアドバイザーをする職業とかの需要はできるわけですし、活性化には繋がるんじゃないかなとは思います。起業できるかどうかは別として利用してみたい人は多いんじゃないですかね。
3人目(27歳 男性 会社員)
地方創生の一環でやっているから仕方ないところもあるんですけど、どうしても地域密着系に偏ってしまいそうですよね。起業応援団も地元企業で構成されているみたいですし。県内だけじゃなくて他県とも協力して起業したい人が集まる仕組みみたいなのができるといいですね。
というよな意見がでてきました。
続いて、インタビューを通して僕なりに良い点と課題・疑問点をまとめていきます。
良い点
・流行の中心である東京にも近く、上京にこだわらず地元で勉強できる
・起業家の支援になるだけでなく、それに関連したマッチアドバイザーにあるような職業、コンサルティングなどの需要ができる
・起業応援団などの活動を通して地元企業についても知る機会ができる
・ビジネスプランコンテストなどもあり学生も地元について考える機会が増える
課題・疑問点
・そもそも起業が難しい
・起業応援団などの地元色が強すぎると起業の発想が地元でできることに限定されてしまうのではないか
まず、起業の難しさについてですが、レンタルオフィスMatch-hakoの利用者は目標値より多いようですが、起業した人数を示すMatch-cardの登録者数は2018年の目標値220のところ2018年11月末までで95となっているようです。
95でも十分多いような気もしますが、これらがすべて成功するとは限らないですし、目標に届かないほどには起業が難しことが分かります。
起業するためのサポートとしては充実しているような気がするのですが、あくまで起業をサポートするものであって起業家を育てるということに関しては十分ではないのかなといった印象です。
ビジネスプランコンテスト、創業スクール等はありますがある程度プランのある人に向けたサービスが多く、思ったより現実的なプロジェクトでした。
またインタビューの中にもありましたが、地元の企業、地元での起業が中心となっていることも起業することの障がいになっているかもしれませんね。
若者の流出を防ぐということが目的の一つになっているので仕方ありませんが、地元に限定してしまうとどうしても競合してしまう企業もあるでしょうし、ましてや起業応援団もあり地元企業の団結もありますから新規が入りづらいような気もします。
地元ではできなくても他の土地ならできることもあると思うので、他県との連携も取れるようになるといいかもしれませんね。
改善が期待されるところもありますが、全体的に見ると良い取り組みだと思うので取手市の発展も期待できますね。
みなさんは「起業家タウン」についてどう思いますか?
ご意見ご感想お待ちしています。
↓参考ページ1(取手市ホームページ)
https://www.city.toride.ibaraki.jp/sanshin/jigyosha/shokogyo/sougyousienn/kigyoukatown.html
↓参考ページ2(ワタシの街の起業支援Matchホームページ)
↓地方創生について過去の空想レポート