人見絹枝に泣け いだてん感想レポート 26話
こんばんは!
7月8日の空想レポートです。
今日は月曜日なので先週から始めた大河ドラマ「いだてん」の感想をまとめていきたいと思います。
7月7日の26話のタイトルは「明日なき暴走」でこの話の主人公は日本人女性初のオリンピアンになった人見絹枝(ひとみきぬえ)さんです。
まずはあらすじ紹介も兼ねて印象的なシーンをざっくり書いていきます。
先週からの続きで第2部の主人公となる阿部サダヲが演じる田畑政治が大蔵大臣の高橋是清からオリンピック特別予算として6万円(現在で言えば4億円ほど)を出してもらうところから始まりました。
大蔵大臣の高橋是清という大物に対しても臆することなく発言する田畑が印象的でした。
予算が確保されたことによって多くの選手を連れていけるようになったわけですが、選手選考で議論となるのが女子陸上の人見絹枝さんです。
人見絹枝さんの陸上の成績は様々な日本記録を持ち、国際大会では総合優勝を果たし、国内大会で当時の100mの世界記録を出すほど素晴らしいものでしたが、第1部の主人公である日本人初のオリンピアンの金栗からは「オリンピックのプレッシャーに女性は耐えられない」、体育協会からは「日本人女性は100年たっても短距離では勝てない」とも言われてしまいます。
ですが、そこで予算を取ってきた田畑の「女でも男でも勝てる選手を出せ」という発言から、出場することに決まります。
田畑は口の悪い印象ですが、”女性だろうが男性だろうが勝てる選手を出せ”という発言も人見絹枝さんほどではありませんが、女子スポーツの発展に少なからず影響しているのではないかなと思いました。
そして、アムステルダムオリンピックが始まります。
女性初のオリンピック選手ということもあり、期待も大きくメダル確実とまで報道されてプレッシャーもかかる中、人見絹枝さんは得意の100mに出場するのですが、結果は4位でした。
そこで人見絹枝さんは走ったことのない800mにエントリーしたいと言い出します。
もちろん止められましたが、「男の人は負けても帰れるでしょう。でも女は帰れない。男の真似をしても役に立たないと言われる。日本女子選手全員の希望が夢が私のせいで絶たれるしまう」と涙ながらに何度も「お願いします。やらせてください」と叫びます。
このシーン素晴らしかったです。ハッシュタグでも使われていましたが、まさに「人見絹枝に泣いた」でした。実際泣きましたし。
女子スポーツが浸透していない当時、「ばけもの」などと揶揄され苦しみながらも、女子選手だけでなく日本の女性を背負っているいるような誇り高さに感動しました。
結果として、800mで銀メダルを取り、これに勢いづいた日本選手は次々とメダルを獲得します。
ここの盛り上がりはすごかったです。僕は実際にオリンピック開催中ぐらいに盛り上がってしまいました(笑)
新聞社では普段仲の悪い田畑と河野(陸連理事)が盛り上がった勢いで抱き合っていて、スポーツの力ってこれだよなぁと微笑ましかったです。
それに当時の日本ってこんなメダル取ってたんだと驚きもしました。
そして帰ってきた人見絹枝さんはラジオで「ばけものと馬鹿にされたりもしたけど、世界に出れば何ら特別ではなかった。日本の女性が世界に飛び出す時代が来た。」と言います。
なんかもう文字では伝えきれないほどの感動でした。
ぜひ「いだてん」見てくださいね!今からでも十分楽しめると思います。
それでは、レポートらしく僕の気になったことについて考えていきます。
・「男の真似をしても役に立たないといわれる」ということについて
アムステルダムオリンピックが開催されたのは1928年です。
まだこのような考え方は残っている気がします。社会に出る女性は増えましたが、そこに女性差別のような風潮が残っていることは確かでしょう。
なかなか田畑のように「男でも女でも」という考え方になる人は多くはありません。
私事ですが学童保育でアルバイトを始める時に「女性の職場だけど」と言われました。自虐的なのか、男性に対する偏見なのか真意は分かりませんし、どうでもいいのですが、100年近く前から性別に対する偏見について考えられているはずなのにあんまり進展していないのかなと思いました。
保育とか介護とかこれまで女性の職場のように考えられていた仕事では人手不足となっています。男の人も女性の真似事始めないといけません。
女性のためにも男性のためにも社会のためにもまずは偏見をなくさなければいけませんね。
そうした後で、個人個人が能力や性格で役割分担できればいいですね。
話の中では絹枝さんはオリンピックの選手の中で唯一の女性で、洗濯や裁縫などを担当していたそうです。
今では考えられないような女性差別ですね。そう思うってことはちょとは改善してるのかな。
・いだてんの楽しみ方
いだてんでは語りの部分が落語のようになっています。
先週の25話では実際にある落語に沿った展開がありとても良くできているなと思いました。
今回も語りの落語の部分でしっかり伏線があり、気づいたときに思わず「おぉ」ってなりました。
みなさんは気づきましたか?
こういう細かい仕掛けもあるので、2回3回と見たくなりますし、他の人の感想を見るのも楽しみな作品です。
ツイートする人が多いというのはそういう楽しみ方があるからかもしれませんね。
僕もみなさんと感想を語り合いたいです。
来週も楽しみですね。
僕のレポートは以上ですが、みなさん感想もぜひ聞かせてくださいね!
~おわり~