パ酒ポートについて
こんばんは!
5月28日の空想レポートです。
先週末から暑さが続いて、今日も気温は過ごしやすですが、むしむしとした暑さがまとわりついて僕は苦手です。
暑いから涼しいところに行きたいななんて思っていたら、先日、北海道でも40℃近くまで気温が上がったらしいですね。
残る涼しいところは山の上ぐらいでしょうか。どこか涼しいところはないのでしょうか?
というわけで!
ってことでもないんですが(笑)、今日から数日に分けて全国の地方創生についてレポートしていきます。
とはいえ、すべてをご紹介することはできないので、北海道、東北、関東…と地域ごとに気になったものをまとめていきたいと思います。
1日目の今日は北海道の地方創生について考えていきます。
北海道だけでも数多くの事例があるのですが、今回は「パ酒ポート(ぱしゅぽーと)」について紹介します。
パ酒ポートについて
・酒蔵、ワイナリーなどを巡ると特典のもらえるスタンプラリー帳のこと
・特典はお猪口のプレゼントや、日帰り温泉500円、ガソリンの割引など様々
・北海道の他にも北海道新幹線開業記念の「青函パ酒ポート」など新潟、滋賀など道外にも進出、Amazonでも購入可能
・1冊540円(パ酒ポート北海道2019-2020 Amazon価格)
↓パ酒ポートホームページ
↓パ酒ポート北海道 Amazon購入リンク
パ酒ポートを通した取り組みの概要
・北海道産のお酒を核として「地域産業×観光×海外輸出」でグローバルビジネスに挑戦
・北海道産のお酒についてのガイドブック「パ酒ポート」作成し、様々な業種を組み合わせて推進
・具体的にはタクシーツアーや酒蔵ツーリズムなどのパッケージ商品化、工芸品、食べ物とセットにして販路拡大をねらう
・本来であれば競合相手である酒造メーカー23か所とJTBが「北海道広域道産酒協議会」を設立し、観光業が間に入ることにより連携が生まれる
・JTBはこの事業に参画する自治体や企業に対して中立的な立場でコーディネーターとして問題解決などに取り組み、全国に地域企業を持つ強みを活かして国内外に事業展開
というのが北海道で行われている「パ酒ポート」の事例です。
この「パ酒ポート」を使った取り組みについて空想レポートしてきました。
1人目(28歳 女性 会社員)
「パ酒ポート」って名前がかわいいですね。親しみやすというか。テレビとかで酒蔵見学ツアーとか見てて楽しそうだな、行ってみたいなとは思うんですけど、他の観光客の人と行動するのが苦手だなって思っていたのでパ酒ポートなら個人的に使えるし便利ですよね。日本酒だけじゃなくてワインとかもあるみたいだし、夏に友達と行ってこようかな。
2人目(21歳 男性 大学生)
北海道って食べ物も美味しいし、観光に行くついでに1冊540円だったら買ってもいいかなってなりますよね。北海道って行ってみいたなと思っても距離があるんで、実際に行こうってはならないんですけど、こういうきっかけがあるとまた違いますよね。北海道に行ってみたいっていうのとパ酒ポート使ってみたいっていうのの相乗効果的なものがありますよね。
3人目(43歳 女性 主婦)
ただの酒蔵ツアーと違って「日帰り温泉500円」とか家族連れとかでも楽しめるのがいいところかなと思います。北海道ってパッと1人で行けるような所ではないので、いろんな目的に対応した特典がついていて、お酒が飲めない人が一緒に行っても楽しいっていうのは大きいと思います。
インタビューは以上です。
確かに「パ酒ポート」って名前がかわいいですよね。僕もいろいろ北海道の地方創生について調べていて目にとまったのもこの「パ酒ポート」ってネーミングがあったからかもしれません。
実際、取り組みの内容としては地方創生にはよくある観光と特産品をセットにしたものです。
ではなぜレポートの話題として「パ酒ポート」を選んだのか、僕なりの考えをまとめてみました。
・JTBの強み
今回の事例はJTBが協力して取り組んでいます。それによってターゲットとなる市場が道内、国内だけでなく海外まで拡大されています。海外市場まで視野に入れて取り組むことは、正直、酒造メーカーや自治体の力だけでは限界があるように思えますが、JTBが加わることによって海外視野もより現実に近づくような気がします。
道内で競合する酒造メーカーも海外展開となれば団結もしやすく、他の企業も参画するメリットができますよね。
この辺りはJTBの強みが大きく作用した自治体単位ではまねできないところかなと思います。
・北海道のポテンシャル
先ほども言いましたが、特産品と観光を組み合わせたまちおこしはポピュラーな事例だと思います。特産品を活かしたご当地グルメの開発などはよく見たり聞いたりしますよね。しかし、今回違うのは、「特産品を利用して観光客を増やす」のではなく、「観光客を利用して特産品を広めよう」ところです。
北海道は観光地としては全国でも上位です。だからこそ「パ酒ポート」は効果的なんだと思います。
割引クーポンなどや、特典は目新しいものでなく、その土地のタウン情報誌を買えば付属していることも多いです。でもタウン誌のクーポンを利用するのは地元の人が多いでしょうから広告宣伝になるとはいえ、メリットが多いとは言えないですよね。
一方、観光地として人気がある北海道では宣伝としての効果は大きいでしょうし、新たな人の流れができるとなれば交通や、飲食などの関連する企業もぜひ参加したいところです。
人の流れを一から作るのは大変ですが、もともとある人の流れの向きを変えるのは比較的取り組みやすいですよね。
2人目のインタビューにもありましたが、「北海道に行くついでに買ってもいいかな」というのはまさにこのことだと思います。
こういったところは北海道のもつポテンシャルが大きく作用していてほかの自治体ではなかなか真似できないところかなっといった気がします。
大きく分けて以上の2つの点が僕が他の事例とは違うかなと思ったところです。
他にも3人目のインタビューにある「距離的に1人で気軽に行けないので、お酒を飲む人以外にも得する特典があるのが良い」というのは酒蔵ツアーとは違うところですし、様々な利点があると思います。
みなさんはこの「パ酒ポート」についてどう思いますか?
利用してみたいですか?
ご意見ご感想などあればお聞かせください。
明日は東北地方の事例についてご紹介して、レポートしたいと思います。
↓パ酒ポートホームページ
↓パ酒ポート購入ページ(Amazon)
↓パ酒ポートについて(JTBグループ交流創造事業 発信サイトcolors)
https://www.jtbcorp.jp/jp/colors/detail/0009/