商店街の再生
こんばんは!
6月3日の空想インタビューです。
なんだか6月に入ってじめじめしてきたような気がします。
僕の住んでいるところは気温はそれほど高くないのですが、じとっとした汗がでてすっきりしない天気です。
さて、今日からまた先週の続きで各地の地方創生についてまとめていきたいと思います。第5弾ですね!
今回地方創生についての空想レポートは静岡県浜松市の「ゆりの木通り商店街」を中心に進めていきます。
ではまず、どんな取り組みをしているのか簡単にご説明します。
ゆりの木商店街での取り組み
・増加傾向にあった空き店舗を学生やクリエイターがギャラリーやイベント開催などに活用できるように正式なテナントが決まるまでの一時的なスペースを設けた
・ゆりの木商店街はもともと非日用品などのこだわりのある商品を扱う店舗が比較的多かったため、独自性を持った物販店舗に焦点を絞りテナントを誘致
・新規出店者の初期費用軽減のため行政が財政支援
・商店街内での交流を図るため新旧出展者での交流会なども実施
・テナント誘致を開始した2013年からの2年間で33件の新規出店を実現
浜松市ではこのゆりの木商店街の他にも、老朽化した古ビルを賑わい拠点にして、テナントによるリノベーションが自由なほか、敷金、原状回復費が不要とし、ビル全体がコミュニティ施設となるようにオーナー自ら面接を行ってテナントを誘致していたり、立体駐車場の遊休スペースをイベントのために貸し出したりしています。
浜松市では以前紹介したコンパクトシティによる商店街の活性化とは違った方法で活性化を目指しています。
(コンパクトシティでの商店街の活性化については5月29日の空想レポートをご覧ください)
では、空想インタビューを交えながら違いと特徴についてまとめていきたいと思います。
まずは空想インタビューからです。
1人目(29歳 男性)
シャッター街なんて聞きますけど、雰囲気が寂しいと行ってみようともならないですよね。どうせ空いてるならどんな形でも使ってもらった方が良いですよね。お店じゃなくても学生の自習スペースにするとかまずは人が来ないと始まりませんもんね。
2人目(21歳 女性)
独自性をもったお店に焦点を絞ったってところが面白いですよね。商店街って昔ながらのイメージですけど意外性があると興味わきますね。新しくお店を始めたい人も出店の補助とかあるみたいですし、チャレンジの場としてもありがたいですよね。
3人目(19歳 男性)
古ビルのテナントごとのリノベーションとか面白そうですね。どんなお店があるかわからなくてもビルの説明聞くだけで行ってみたいなって思いました。古民家カフェとかありますけど、新しいものを作るより、今あるものを活用してっていうのも魅力的ですよね。
インタビューは以上です。
それではコンパクトシティによる商店街の活性化と比較しながらまとめていきます。
コンパクトシティでは主要な公共施設を駅周辺などに集めることで自然と駅周辺に人の流れができます。その人の流れを商店街に呼び込もうというのが特徴でした。
この浜松市の事例では、人が寄り付くような取り組みをしていますよね。学生やクリエイターをターゲットにして活用する機会を増やしたり、出店に関する支援をしたりして商店街自体の人口を増やそうとしています。
もともとのゆりの木商店街の特徴を活かしてそれに合った店舗の誘致を進めているのも特徴的ですよね。インタビュー3人目のような人もそうですが、これから出店を考えている人が下見もかねて訪れるなんてこともありそうです。
これも3人目の人が言っていましたが、新しい建物や施設を作るのではなく、既存のスペースを有効活用している点も良いですよね。
コンパクトシティについてまとめた時に指摘しましたが、廃校などの使わなくなった施設を有効利用することも地方では課題になります。
新しい建物を建てるのはコストがかかるので費用の削減にもなりますし、敷金が免除されるなどのサポートがあるので出店する人も使いやすいですよね。
1人目のインタビューにあるように「シャッター街」が深刻化しているところもあり、商店街の衰退は多くの地域で問題になっていると思います。
コンパクトシティのような例もあれば、今回の浜松市のように既存の特徴を活かした例もあるのでその地域に合った方法を考えることが重要かもしれませんね。
個人的には、浜松市のような取り組みの方が興味があります。
コンパクトシティは少子高齢化の進む地域においての問題に関する対策として有効だと思いますが、「活性化」という面では浜松市のような取り組みの方が効果的なのかなと思いました。
みなさんはこの浜松市の取り組みについてどう思いましたか?
ご意見ご感想などお聞かせください。
↓ゆりの木商店街のホームページ
↓コンパクトシティの空想レポート
↓地方創生に関する過去の空想レポート