「タニタの働き方革命」読了直後の空想レポート
こんばんは!
「タニタの働き方革命」読みました!
普段、ビジネス本は途中で読むのをやめてしまうことが多いのですが、興味があったことと、読み心地が良かったので一気に読み進めてしまいました。
難しい用語が多用されているわけでもなく、体験を元にしたインタビュー形式で展開していくので読みやすかったです。
巻末には仕組みを図解を添えて説明している部分もあるので、詳しく知りたいという人にも配慮してあります。
今日はこの「タニタの働き方革命」についてレポートというかレビューに近いですが、まとめていきたいと思います。
「タニタの働き方革命」は、働いている人、これから働く人、雇用する側の人などが”働くモチベーション”について考えるきっかけとして良いと思います。
内容としてはざっくり言うと、株式会社タニタが働き方改革として実践している「日本活性化プロジェクト」についての説明、込められた思い、実践するまでの苦労、実践している人またはその上司のインタビューなどが書かれています。
プロジェクトの概要は社員を個人事業主として契約し、フリーランスとして会社で働いてもらうというものです。
日本では終身雇用が重宝されてきましたから、新しい試みですよね。
しかし、本の内容はフリーランスの薦める「成功体験本」という感じではなく、課題や苦労も含めた「経過報告書」のような感じで、「働き方改革としてフリーランスを取り入れることはどうだろうか」と読みながら考えさせられる「次につながる本」という感じでした。
文章中では「このやり方がベストではない」、「新しい選択肢の提示」とありますが、残業の制限など労働時間の削減に力を入れている現状の働き方改革に一石を投じ、良い意味で大きな波紋を呼ぶことが期待されます。
失礼ですが、予想より数段面白かったです。そして考えさせられました。
タニタ公式Twitter「中の人」のインタビューが載っているということで購入した人も少なくないと思いますが、そんな目的を忘れて読み進めた人も多いのではないでしょうか。
ついさっき読み終えたばかりなので完璧に内容を把握しているわけではありませんが、「鉄は熱いうちに打て」ということで衝動的に書いていきます。
(内容をまとめたわけではないので、このレポートを読んで気になった人は是非買うか、借りるかして読んで感想を聞かせてください。後日内容はまとめようと思いますが)
まずタニタが実践している「日本活性化プロジェクト」についての空想インタビューを紹介します。
~「タニタの働き方革命」についての空想インタビュー~
1人目(33歳 男性 会社員)
フリーランスとか副業とか新しい働き方が出てきて、時代に乗り遅れてる感じがあったんですけど、読んでみてそんなことないのかなって思いました。あくまで選択肢の提示であって、これまでの働きが否定されるわけではなかったのですごく参考になりました。
2人目(29歳 女性 教師)
最後の方に書いてあった「優秀な人材を確保するってことは、囲い込むことじゃない」ってところに感心しました。この本に載っている制度とかより社員のことを考えるこんな社長が欲しいって思いました。
3人目(21歳 男性 大学生)
フリーランスとしての契約の仕方がいいなって思いました。社員をフリーランスにするってなると人員削減のようにも思えますが、退職後3年契約でタニタの仕事があるっていうのが安心感がありますし、計画も立てやすいですよね。
以上です。
1人目の人が言うことがこの本の要約になっているような気がします。
働き方改革が進む中で、なんだかわからないうちに労働時間の削減などが行わたり、副業を解禁する流れがあったりして、「このままでいいのかな」と考えている人もいると思います。
最初の方でも言いましたが、この本ではフリーランスになることを推奨わけではなく、「新たな選択肢の提示」というスタンスです。
課題もまだまだあるようですし、住宅ローンなどが組みにくいなどの問題もあり、社員として働くことの利点もあげられていますし、向き不向きの問題からフリーランスを全員ができるかというとそうではないと書いてあります。
働くモチベーションは人それぞれですし、個人的には会社としては軸として働いてくれる正社員がいることが重要だと思います。
本の中でも強調して言われていますが、あくまで「自分のスキルアップに時間を割きたい」とか、「会社の枠にはまらない仕事をしたい」という人のための”選択肢の一つ”でしかないのです。
それにフリーランスを取り入れることで仕事の価値の考え方も変わり、社員にも良い影響があるとされています。
「働き方改革」ですから正社員にも還元されないと意味がないですよね。
2人目、3人目の話に共通してくるのが契約の方法ですよね。
フリーランスにすることで「優秀な人材の流出につながらないか」という懸念もありますが、谷田社長は「囲い込むことでは解決しない。優秀な人材は会社が危機的状況になった時に逃げていく可能性がある。フリーランスであれば1社依存ではないため一目散に逃げることはないし、フリーランスとして培った知恵を活かして救ってくれるかもしれない」と言っています。
また3年契約(詳しくは本を読んでください)を毎年更新することで、更新しなくても2年はタニタに携わることになり、その間に引き継ぎや、人材育成をする時間の確保もできています。
3年契約というのは会社にとってもメリットがあるということですね。
またこの制度があることで採用にも有利に働きますよね。
新しい働き方を目指す人にとってはタニタで働くことは魅力的に感じるかもしれませんね。
しかし、まだ課題もあるのも現実みたいです。
冒頭で言ったように成功体験本ではないため課題も記されていますが、フリーランスになることで確定申告などの不安を解消するために「タニタ共栄会」をつくりサポートに力を入れて対策していますが、ローン問題がまだ対策検討中であったりするようです。
僕から具体的な解決案は提示することはできないので、今後の動きに注目していきたいです。
フリーランスを導入することで、自分に何ができるか、どんな働き方がしたいかなど働くことへの主体性を育てたいということですが、本の内容も押しつけがましくなく読み手の解釈も自由で働き方について考える主体性が刺激されたような気がします。
本当はインタビューの内容とかもふくめてきっちりまとめたいのですが、読後の興奮冷めやらぬ状況なので、今日はこの辺にして後日プロジェクト内容など本の内容を掘り下げながら改めてまとめたいと思います!
参考にしたいので、すでに読んだ人がいれば感想お聞かせください!
~おわり~