「いだてん」はオワコン?

 

こんばんは!

 

 

6月29日の空想レポートです。

 

今日は宮藤官九郎さん(以下、クドカン)オリジナル脚本の大河ドラマ「いだてん」について考えていきたいと思います。

 

「いだてん」と言えば視聴率が低いことが騒がれていますよね。

いだてんはオワコン」という声も見かけますし、大河好きのうちの家族も「もう見なくていいかな」と言っています。

 

これまでの大河ドラマといえば戦国時代や、明治維新などで活躍した歴史上の人物についてのものが多いかったですよね。

 

実際、「いだてん」のように近現代を舞台にした大河ドラマ33年ぶりだそうです。

 

「歴史もの」や「時代劇」といったイメージが固まってしまっているため、それを楽しみにしていた人には物足りなく感じてしまうかもしれませんね。

また、クドカン特有の展開の仕方や場面転換についていけず、分かりにくいという人もいるかもしれません。

(僕も最初から熱心に見ているわけではないので、登場人物の関係性とかわからなくなることがあります笑)

それに、2020年の東京オリンピックのタイアップ感も否めず、馴染めない人もいるかもしれませんね。

 

ただ、クドカンといえば「あまちゃん」がヒットして朝ドラに新しい風を起こした人でもあります。

 

そんな新しい風を大河ドラマにも起こしたかったのか、単純にネタ切れだったのか、分かりませんが、苦労してるのは間違いないでしょう。

(缶コーヒーのCMで「うまく書けない」と言っているクドカンの演技が本音からきているのではないかと思ってしまうぐらいです。)

 

そんな「いだてん」について、低視聴率からわかる通り見ている人は少ないと思いますが、空想インタビューしてきたのでご紹介します。

 

1人目(21歳 男性 大学生)

そもそも「イッテQ」見てるので、大河ドラマを見ないのですが、これまでと比べてどうなのかはわかりませんが、1年通して見るものですから、戦国時代とかある程度分かっているものじゃないと見るの疲れちゃうんじゃないのかな。

 

2人目(26歳 女性 看護師)

一回見たんですけど、誰が誰なのかいまいちわかんなくて見るのやめてしまいました(笑)話としてつまらないという印象はなかったですけど、サイドストーリーもあってついていけなかったのが正直なところです。

 

3人目(33歳 女性 会社員)

低評価の意見をよく見ますけど、悪い意見ばかりでもないですよね。女性の服装に対する意識の話とか、KuTooでしたっけ?そういう風刺的なのもあって面白いのかなって思います。見てないですけどね(笑)

 

以上です。

 

見ている人は少ないでしょうし、「低視聴率」というのが広まれば見る人が増えることも難しいでしょう。

 

2人目の意見もわかります。僕も途中から見始めたので、理解するのに時間がかかりました。

落語の場面になったりして、時代が前後するのに最初はついていけませんでした。

 

個人的はクドカン作品の疾走感というか、場面転換の多いところ好きなんですが、大河には向かないのかなぁって思ってしまいました。

僕は話がつまらないとは思いませんでしたけどね。

 

3人目の人の話は補足が必要ですよね。

 

簡単に説明すると、いだてんで女性が陸上競技をするための服装をめぐって、「肌の露出が多く、好奇の目にさらされる」として叩かれるのですが、それは「男性が良くて女性がダメな理由がない。好奇の目にさらされるのは男が悪い」という場面がありました。

それを受けて、女性に対する偏見をなくすという意味で、女性が会社などでパンプス、ハイヒールなどを履くことを強制されることに反対する動き「KuToo」と共通していると話題になっていたりしました。

 

意図的かはわかりませんが、女性に対する偏見などをなくすという点で風刺的だったみたいです。

 

個人的には先週の話も風刺的に感じました。

関東大震災の後、壊滅的な被害を受けた東京をスポーツの力でもりあげよう的な話だったのですが、印象に残ったのは、その現状を小噺にして話す落語家や、面白く歌にして盛り上がる人たちの姿です。

 

例えば今の日本では、不謹慎にならないようにテレビではバラエティではなく報道中心になったりします。ましてや震災を笑いに変えるなんてことをすれば大炎上間違いなしでしょう。

何でもかんでも「不謹慎」だの「コンプライアンス」、「ハラスメント」だのと規制してばかりの現状を風刺的に表現したのかなと勝手に思いました。

 

 

さて、果たして「いだてん」は”オワコン(終わっているコンテンツ)”なのか考えていきます。

 

確かに視聴率は低いですし、明日から第2部が始まりますが、これから視聴率が回復するのかも微妙なところです。

「大河初の打ち切りもあるのでは?」とさえ言われています。

 

しかし、「いだてん」において視聴率が低いことが「=面白くない」なのかは疑問が残ります。

 

そもそも大河を面白いと思ってみている(見ていた)人はどのような人なのかと考えた時に、歴史好きであったり、ある程度固定的な大河ファンが多いように思います。

 

歴史好きの人や大河ファンにとってみれば、「いだてん」は火曜サスペンス劇場でサスペンス以外をやっているようなもので(例えがちょっと古いですが笑)、見ないのは当たりまえかもしれませんね。

そうなると、「面白くないから見ない」という訳ではないですよね。

 

新規の視聴者の獲得から考えても、大河を見る習慣がない人からすれば1年続く大河はハードルが高いですし、なかなか見ようとは思わないかもしれませんね。

「いだてんがつまらないから見ない」ではなく、「大河がつまらないからみない」という人の方も少なくないかなと思います。

加えて低視聴率となれば見てみようとも思わないですよね。

 

このようなことを考えると、低視聴率の理由が「いだてん」の内容とは関係ないところにもあることを考えると、「低視聴率=オワコン」としてしまうのはナンセンスな気がしますよね。

 

最近、NHKではこれまでのイメージとは違う挑戦的なドラマをやっていたりします。

 

”変わり目”と考えれば始めのころにそれまでのファンが離れていくことは予想通りですし、この段階ではまだ結論を出すには早いような気がしますね。

 

個人的には視聴率を気にして同じような番組ばかりになるよりは良いと思いますけど。

(最近、似たようなキャスト、内容の番組が多くて曜日感覚がなくなるときあります)

 

 

「いだてん」は見ていない人も多いとは思いますが、みなさんはニュースやSNSの評価で偏見を持ってしまったりすることありませんか?

 

僕はブレてしまうことがあります。

 

 

みなさんのご意見ご感想などあればお聞かせください!

「いだてん」も見ている人がいれば感想聞かせてください!

 

では、また明日~