「誰の味方でもありません」を観光 ~3日目 ~

 

 

こんばんは!

 

6月20日の空想レポートです。

 

「誰の味方でもありません」空想観光ツアー3日目ですね。

今日の観光スポットは「第2章 意外と悪くありません」から「読解力より文章力を磨いたらどうか」です。

 

ここで紹介されている文章に

メジャーリーグの選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の出身の選手であるが、その出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多くおよそ35%である」

というものがあります。

 

みなさんは文章の内容を正しく理解できましたか?

 

テストでこの文章を読み、メジャーリーグの選手の出身国内訳を正しく示す円グラフを選ぶ問題があったそうで、正答率は中学生で12%、高校生で28%だったそうです。

 

読解力の低下は前から問題となっていますが、ちょっと低すぎない?と思う人も多いと思います。

 

もちろん読解力の向上を目指すことは重要ですが、古市さんはこの問題の文章が「悪文」だと言います。

 

テストの問題だから難しくないと意味がないように思いますが、実はこの文章は教科書の抜粋なんだそうです。

それを考えて古市さんは「このテストで正答率が低かったことが示すのは”中高生の読解力の低下”ではなく、”書いた大人の文章力のなさ”だ」と言っています。

 

確かに教科書の文章が難解である必要はありませんし、むしろ簡単であるべきですよね。

僕自身、難解な数学の問題文に苦しめられたことは多々ありました。

 

そんな中で、読解力をつけるためには三浦瑠麗さんの文章を読むことだと言っています。文体や語り口に騙されない訓練になるそうです。

 

僕は三浦瑠麗さんの文章を読んだことはないので、今度読んでみようと思います。

予想では「皮肉に気づくことで文章を注意深く読むようになる」というような感じかなと思います。

 

さて、では観光ツアーの感想を紹介します。

 

1人目(23歳 女性 会社員)

 確かに読みやすい文章書いてほしいなぁとは思います。報道番組でもコメンテーターの人が難しい言葉使ってるの見ると何しに来たんだろうって思うこともあります。難しいことをわかりやすく説明してこそだと思います。

 

2人目(33歳 男性 保育士)

確かに回りくどい表現とか結局何が言いたいの?ってなりますよね。教材とかは特に学習意欲にも影響してきますからね。ただ、分かりやすく伝えるのは大事だと思いますけど、古市さんは歯に衣着せた方が良い気がしますね(笑)

 

3人目(44歳 男性 会社員)

分かりやすく書いたところで今の若い世代は文が長い時点で読む気がなくなるんじゃないかなって思います。SNSの発達で短い文に慣れてますから、その習慣がなくならないうちは読解力は上がらない気がします。

 

以上の感想が聞けました。

 

僕も1人目、2人目の意見は共感できました。(特に古市さんは回りくどさを覚えた方が良いというところに関して笑)

 

コメンテーターや教科書は伝える人がいることが前提ですからわかりやすい文章、表現を心掛けてほしいなぁと思います。

 

教科書がわかりにくい文章を使っていては、それを読む学生が上手な文章を書けるとは思いませんよね。綺麗な文章を読んで、綺麗な文章が頭に入っていることでそれにそって難解な文章を組み立て直すことができるようになるということも期待できますよね。

まずは文章力を磨くというのは結構あっている気がしました。

 

一方、3人目の人はSNSの影響をあげています。

 

SNSが発達する前からパソコンや携帯が普及したことで漢字の変換を使うようになり、漢字の書き取りに影響が出ることが心配されたこともありました。

この辺は心当たりある人も多いのではないでしょうか。かくいう僕もそうですが。

 

現代ではSNSが登場し、「速く、短い」ことが求められるようになりました。

ラインでは長い文章は敬遠されますし、ツイッターは文字数制限があります。

 

長い文に抵抗を持っている人は増えているかもしれませんね。

 

少し脱線しますが、SNSに関して思うことと言えば「極端な表現」です。

短い文章で伝えるために強い言葉が頻繁に使われるようになりました。少し前から良いものに「神」という表現を使うようになってさすがにどうかと思いました。

日本だから許されますが一神教の人が聞いたら怒るんじゃないかとひやひやします(笑)

反対もそうですよね。悪いものに対しても「ゴミ」や人に対しても「シネ」という言葉が頻繁に使われるのを見るとゾッとする時があります。

僕も使わないわけでもないですが、一応こうやって文章を書いている以上、気を付けたいな思っています。

 

 

最後に古市さんの書いたテストの問題の文章のリライトを紹介します。

メジャーリーグ選手のうち、アメリカ合衆国出身者が72%なのに対して、外国出身者は28%である。その内訳はドミニカ共和国が最も多く約35%だ。つまり全選手のうち、およそ9.8%がドミニカ出身ということになる」

という文章でした。

 

断然わかりやすいですね。

ただ、あえて指摘するならば、教科書の文章にするには文字数の制限を受けるかもしれませんね(笑)

 

今日の空想観光レポートは以上です。

 

みなさんのレビューお待ちしています。

 

 

↓過去の空想観光ツアーレポート

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